無量劫来、堅執の無明を破して、本有清浄、円明具足の心に復還せんことを欲せば、外従り得るに非ず、亦別に求むるに非ず。

 量り知れない遠い昔からずっと堅くとらわれていた迷いを破り、もともと本来持っていた清浄にして欠けることのない心、すなわち仏に帰ろうと願うなら、外に向かって求めたり、特別に得ようとしてはなりません。